振り込め詐欺

「オレだよ、オレ」と電話口で子どもや孫を装い、急にお金が必要になったと偽って高齢者にお金を振り込ませる「振り込め詐欺」。
電話一本で数百万円ものお金をだましとってしまうこの手口は、依然、多くの被害者を出し、社会問題になっています。

マスコミでも繰り返し報道されたことから「オレオレ詐欺」の手口が広く知られるようになり、以前のように「オレオレ」と電話がかかってきても、すぐに怪しいと用心する高齢者が多くなりました。
自宅に電話をして「オレ、オレだけど」と言った旦那さんが、奥さんに電話を切られた、なんて話もあるくらいです。

しかし、それでも被害は少なくありません。
警察庁の調べによれば、2008年の1年間で、「振り込め詐欺」はおよそ2万件(認知件数)。
被害総額は276億円にものぼり、今なお全国で発生しつづけているのです。
この276億円という数字がいかに多いかは、「この期間のすべての窃盗と強盗の被害金額を合わせたものよりも多い」といえば、どんなにすごいかはわかるでしょう。

これほどまで被害が広がる理由は、「振り込め詐欺」対策に対抗するように、手口が悪質かつ巧妙になっているからです。
詐欺グループは、それまでの手口にさまざまな工夫をこらし、簡単に「振り込め詐欺」だと見破られないようにしているのです。

では、、振り込め詐欺の最近の傾向を中心に、その巧妙な手口を紹介します。

最初から息子や孫の名前を出して電話をしてくる

いわゆる「オレオレ詐欺」は、被害者の7割以上が女性です。
それも、60歳以上の人が半以上を占めています。

従来の振り込め詐欺は、詐欺グループが当てずっぽうで、適当な番号に電話をかけていました。
ところが、最近では、流通している名簿などをもとに、相手の名前を知ったうえで電話をしてくるケースが増えています。
「オレ、オレ」ではなく、「おばあちゃん、○○だよ」などと、息子や孫の名前を言われれば、たいていの人は一瞬、本人だと思ってしまうものです。